
RESPECT
RFIDを活用した具体例を紹介します。
RFIDが今後大きく普及させるには第一に「コスト」の課題が挙げられます。現在は1個あたりの単価が数百円で安くても10円前後という状況ですが、様々な業界で広く普及させようと考えるとさらにコストを抑える必要があります。実際に1個あたりの単価がバーコードだと1〜2円程度しかかからず、コストの面で大きな差があります。したがってどの業界においてもRFIDを導入するのに慎重になっているというのが現状です。また物流業界において広く導入しようと考えると、まずソースタギング(商品の製造段階で感知ラベルを製品自体やパッケージの内部に織り込んでから小売店に納品するシステムのこと)を解決しなければなりません。
RFIDというのはあらゆる可能性を秘めていることから、今後普及していけば社会の様々なところで効果が生み出されることが期待されています。しかし細かいところでみていくと、ICチップの種類、通信要素、ICチップに記憶するデータ体系、利用方法などにおいて未だに標準化が進んでいるとはいえません。外に目を向けてもEPCglobalと日本のISO規格での統一もはかれていません。このようなことから世界と日本の規格が統一されることはもちろんですが、既存のデータ体系(バーコードなど)との共通化を進める必要があります。そのためにはRFIDタグとリーダ・ライタ間の、通信仕様の標準化と商品コードの標準化が求められます。RFIDが標準化していかなければ、企業はRFIDを導入するのにリスクを犯してまで大規模な投資は行わないでしょう。
RFIDが持っている特徴について解説してきましたが、RFIDが電波を通じて通信をおこなうという性質上、金属や水分の影響を受けやすくそれらが身近に存在している環境の下で使用すると、当然通信性能が低下してしますという課題があります。したがってこれらの問題の解決策を出していかなければ、なかなか普及させることはできないでしょう。またこれから普及がどんどん広がっていけば、今度は不要になったRFIDタグをどのように処分するのかという問題が出てきます。バーコードは基本的に紙やプラスチックに印刷されたもので、簡単に処分できますが、RFIDタグの場合内部のICチップやアンテナは金属であるため、簡単に処分できず環境にも負荷がかかります。これらを解決するには製品のリサイクル化はもちろん、国や行政レベルでの取り組みも必要になってきます。
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