
RESPECT
RFIDを利用するのに必要な構成要素と通信原理を解説します。
この周波数帯域は歴史的に見ても最も長く使われているRFIDです。電磁誘導方式であるため通信距離は数10cm程度と短く、アンテナがどうしても大きくなるというデメリットがあります。また、1、通信速度が遅い、2、通信可能な情報量が少ない、3、生活ノイズの影響を受けやすいという点から徐々に使われなくなっている傾向にあります。反対にこの帯域のメリットとして電波の指向性が広く水や金属の影響を受けにくい点から、使用環境に左右されないということが挙げられます。このような特徴から回転寿司の自動清算やスキー場のリフト券など、水分を多く含んだ環境の下で利用されることが多いです。
この周波数帯域も電磁誘導方式を前提としてRFIDでは使われています。電車の乗車カードなどの非接触ICカードで広く一般に利用されていることから、私たちにとって最も身近に存在しています。またCDやDVDを取り扱っているショップでは盗難防止用としても活用されています。日本では2002年9月の電波法が改正されたことによって、欧米とほぼ同様に利用することができるようになりました。通信可能な距離は70cm程度で最大でも約1mです。
この周波数帯域はUHFに属する周波数ですが、マイクロ波帯域と呼ばれています。この帯域は金属の影響を受けにくく、RFIDタグとリーダ・ライタ双方ののアンテナを小型化しやすいという特徴が挙げられます。ただ水分に弱く、指向性が直線的であるということから、障害物に対しての影響を受けやすいというデメリットがあります。この周波数帯は電子レンジや無線LANで利用されていますが、既存のシステムとの電波干渉を考慮する必要があり、利用環境によっては干渉が生じる場合があります。通信可能距離は約2mです。
この周波数帯はUHF帯域と呼ばれ、もともと日本では携帯電話や業務回線で使われていた周波数帯であって、RFIDで利用することは許可されていない周波数帯域でした。しかし2006年1月に電波法の改正が行われた結果、RFIDでも952〜954MHz帯が利用することが可能になりました。通信可能距離がRFIDで使用する周波数帯域で最も長く7m程度で、今後大量に普及されることが期待されています。
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